今日TAのランドスケープ紹介があった。僕は、イブ・ブリュニエというランドスケープアーキテクトを紹介した。
ブリュニエはOMAやジャン・ヌーベルの事務所でランドスケープデザインを担当し、独立後もコラボレートしていた。しかし、29歳という若さで亡くなってしまった。作品は自然と人工物をコラージュし、衝突させたり、対比させたり、重ね合わせたりしている。 この写真の作品は、ミュージアムパークというもので、OMAのクンストハルの横にある公園である。ブリュニエは12haの敷地を4つのゾーンにわけ、それぞれ性格の異なる庭が置かれた。果樹園、基壇、恋人たちの庭、クンストハルである。そして、果樹園と基壇を鏡の壁が分断し、恋人たちの庭を基壇とクンストハルをつなぐコンクリートのブリッジが横断している。 一つ目のゾーン。これは、りんごの果樹園になっている。木の幹は白くペイントされ、地面には白砂利が敷き詰められている。「明るい雰囲気で利用者を迎えるために」ということで、白く塗りこめられたそうだ。 この写真は果樹園と基壇との間の鏡の壁である。この突然挿入された鏡の壁により二つのゾーンは分断される。 二つ目のゾーンは、白い果樹園とは対照的な、アスファルトでつくられた黒い基壇である。 このように、公園内に人工的な素材が配置されている。 三つ目のゾーンは恋人たちの庭である。ここは、この公園内で唯一庭園らしい庭園で、野外劇場や池がある。さまざまな色の花をつける花や樹木がパッチワークされ、地面をカラーリングしている。このような庭園を、コンクリートの人工的なブリッジが横断している。 4つ目のゾーンはおなじみOMAのクンストハル。この屋上庭園で公園は終わる。また、建物の内部には、ダミーの木があり、外部の公園の木々と重なり合う。 参考文献 10+1 no.9 風景/ランドスケープ Yves Brunier (本文中の画像はこの作品集をスキャンしたものです)
by h_tanabe1212
| 2004-11-19 17:22
| landscape
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