前々から読みたいと思っていた石山修武さんの「秋葉原感覚で住宅を考える」をついに買うことができました!今までから探していたんですが、絶版でなかなか見つけられませんでした。たまたまアマゾンで中古が出ていたので、注文しました。
まだ読み始めたばかりなんですが、本当におもしろい! 秋葉原感覚で住宅を考える 石山 修武 / 晶文社 スコア選択: ★★★★★ 石山さんは幻庵や開拓者の家、最近では世田谷村で有名ですが、一貫してこの本で書かれているような、建築の流通や作り方に対する批判ということが、根底にあるのだろうと思います。 石山氏は、「住宅を買う人建てる人が、住宅の値段については、まるで無知で無防備である」といい、電化製品を買うときには、みな色々調べ上げ、メーカーごとに比較検討し、実際秋葉原まで足を運びさらに値切ろうとするのに、住宅になると、お手上げ状態で、一般の流通価格を疑うことはしない。住宅をつくるのも、秋葉原で電化製品を買うときのように、一つ一つ自分で選び、知識をもっていれば、よりやすくより良い家がてにいれられる、というようなことであった。 ただ、電化製品と家とでは、規模も全然違うし、法規とかいろんな手続きも必要やし一般の人でそれをすべてこなすことのできる暇な人はいないだろう。ただ、理解し、自分で判断するということはとても重要なことで、一般の人でできないことは、建築家?がカバーすればいいことなんだろう。 これは二十年前の本なんだけど、まだ、現代においても解決されているわけではなく、十分示唆に富む本であると思う。 石山修武研究室
by h_tanabe1212
| 2005-07-16 15:03
| book
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