木曜日友達に誘われて、山本理顕氏の講演会を聞きに行きました。場所は大阪城の近くだったので、周辺を少し見ました。写真は、われらが先生のクリスタルタワー。OBPの高層ビル群の中でも際立って美しいビルです。子供の頃、高速で近くを通ったとき、きれいだな~、と思ったことを覚えています。 で、講演会はというとなかなか面白かったです。テーマは建築家の役割。山本氏によると、役人など誰かが決めた社会のシステムを実現するための手段として建築が考えられていて、建築家は、そのシステムに従い忠実に建築をつくることを求められている。しかし、そのシステムそのものが間違っていることもあり、建築家はそのような間違いを提言することのできるポジションにいる。だから、システムを忠実に再現するだけでなく、問題点があれば指摘し、新たな建築を提案することで、社会が少しでも変わるのではないかといっておられました。 山本氏の建築は、非常に強いストラクチャーを設定することにより、部分は非常に自由に、その場の要請に対応する形でつくられています。骨格がしっかりしているので、部分はさまざまなものを許容しても、全体としては明快な建築となっています。 山本氏は空間帝国主義と言われているように、建築の力を信じている人だと思う。建築で社会を変えることができるという姿勢はとてもかっこいいと思いました。 講演会の後、近くのピース大阪に行きました。中は残念ながら入ることができなかったのですが、なかなか良かった。これは、シーラカンスが大学院在籍中に公開コンペで一等をとって実現したももらしいですが、若いときにこんなに大きな建築をつくるなんてすごいと思いました。 外観はアイゼンマンと原広司の影響を多く受けているように感じられました。プランニングとしても、中に入ってないからわかりませんが、中庭を中心にスロープや階段により展開される空間体験はおもしろそうだなと思いました。
by h_tanabe1212
| 2006-03-25 10:54
| architecture
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