モクモクモク
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昨日は丸一日かけて森林浴に行って来ました。というのは、紀州材の総合商社?山長商店様のご好意で伐採から製材までの過程を見せて頂けるとのことで、Akr氏に便乗させて頂きました。
山の管理をしている松本さんと、営業部の梅本さんが案内して下さったのですが、親切に色々教えてくれて、とても楽しく勉強になりました。
至れり尽くせりの、山長商店に魅了されてしまったわけで、少し宣伝。
紀州材のことなら、「山長商店」営業部梅本氏までお問い合わせを。



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まずは四駆でオフロードの林道を通り、伐採搬出現場へ。圧倒的な規模にびっくり。一度に2haぐらい伐採するそうです。運搬したり枝を落としたりするのは機械化されていますが、それでもこの急斜面での作業はものすごく大変。伐採して搬出するまでにも途方もない作業があります。ここを見るだけでも一本の木材ができるまでの大変さを実感しました。
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あっという間に昼になり、熊野の山々が見渡せる場所で昼食。豪華なお弁当を頂きました。熊野最高。
ここでは、色々な話を聞かせていただきました。一つは、良い木、良い山の条件。
1.芯が真ん中にあること・・・真ん中にあれば狂いがない。
2.年輪が込んでいること・・・強度が強い。
3.均等であること・・・木ごとにばらつきがなければ、経済的に良い材をとることができる。
これらの点に注意しながら育林をしているそうです。それには、苗木を植える間隔、間伐のタイミングなどいろいろと難しいそうですが、職人の長年の経験に加え、様々なデータを採集し研究しているそうです。
他には、紀州、吉野、九州等産地による木の特徴についても教えて頂きました。気候の影響も多少あるのでしょうが、大きくは育て方の違いで材質に差が生まれるそうです。その中でも紀州材は建築資材には一番向いているとのこと。では、なぜ同じ育て方ではないのか。それは、元々使用する用途が異なったため、それぞれにあった品質に育てていたそうです。紀州は建築に、吉野は酒樽や桶に、九州は船に。それが、酒樽や船を現在木でつくるのはほとんどありません。唯一残されたのが建築用なので、紀州材は今のニーズにはあっているので助かっているそうです。しかし、植えてから伐採するまで60年以上はかかるので、今後の予測がつかないので心配な点はあると仰ってました。
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次は実際に育てている山に入り説明して頂きました。桧、杉にはどのような場所が適しているのか、桧、杉の見分け方、間伐はどのぐらいのスパンで必要なのか、木の知識全般。本当に多岐に渡り書き切れないくらい色々と説明してくださりました。そして何より森林浴。めちゃくちゃ気持ちよかったです。
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その後工場に戻り、工場の設備、木材の品質についての説明を受けました。最新の機械が多数あり、品質管理が徹底されている。さらに、お抱えの大工がいて複雑な加工もできる。そして、社風なのか皆さん親切。お施主さんが見学に来ることが多いそうなんですが、こんな工場や人が作っている木材なら安心するでしょう。

今回のツアーで印象的だったこと。一つは紀州材が関西ではなく関東の方が流通しているということ。近くにこんな良い木材があるのなら、使えたらもっと使いたい。
もう一つは、松本さんが西海岸に行った時の話。電柱、ガードレールなどがいまだに木で作られていて、腐るのではないかとの質問したら、「腐ったらやり変替えたら良い。資源は限られているので、再生可能な資源である木材を使って、腐ってもやり替えたほうが、将来枯渇する恐れが少ないし経済も回って良い」との返事だったそうです。まさにその通り。設計していたら、腐ったら補修したら良いと開きなおるのは勇気が要りますが、すごく共感できます。設計する時常識的に考えられていることでも、別にそこまでしなくてもいいやんというのは結構ありますよね。
そして最後に、作っている人がとっても大事。顔が見えていい人だったら、安心ですよね。施主さまへのアピールとしても抜群でしょう。設計も楽しくなる。

こういう生産の現場の社会見学は、これからもどんどん行きたいですね。何か機会があれば、是非ご一報下さい。
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by h_tanabe1212 | 2008-11-20 08:58 | architecture
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